2018-11-09 16:03:53
今年学んだ事として軍服、制服はオリジナルの方が作画しやすい事が分かった。
実例としてオリジナル軍服を示している。
書いている通りこの軍服は第一次大戦時代のグランダルメ(大陸軍)をモデルとしており、
時期としてはヴェルダン要塞の肉挽きと流血の戦いの頃の物だ。
ここで皆様はこう思うかも知れない。
「あれ、資料あるならオリジナルしなくて良くね?」
だが史実通りだと問題が生まれる。
例を挙げるなら弾納や帽子である、帽子は史実だと1914年の開戦当時に使われていた物であり非常に目立った色をしている。
弾納に至っては適当なプラモの箱絵(確か二次大戦フランス歩兵)を参考にした。
そう、作画がし辛いのだ!
オリジナルででっち上げれる軍服、制服は絵師の味方だが史実軍服、制服は基本として敵である。
例えば時代に合わない、装具がおかしい、色合いが違う等々。
一言に軍服と言ってもフランスは1914~1918年の四年で軍服や装具が変容した、歩兵はヘルメットを被るし色は落ち着きを見せた、
金色のボタンやケピ帽は式典で使われる事が多くなったが実戦から消えつつある。
このように戦争の最初と最後で偉く変わるケースは良くあり、
本邦の"自称合憲違憲武装勢力"(要するにSDF)も迷彩一型から笹迷彩、迷彩二型、空自基地警備隊迷彩に海自海洋迷彩と多種多様で、
しかも初期の頃(1970年代)までは帝国軍装備、米軍供出装備、自衛隊装備と混在していた。
因みに似たような話が韓国軍にもある、軍隊って大変なんだよ。
以上のように軍服、制服を描くときは基本としてつまみ食いの精神が大事である。
それとオリジナルが楽な最大の理由、資料は脳内で組み立て好き勝手に出来る。
現実に則って描くと楳図かずお先生作品の絶叫顔で喚きたくなる資料不足が襲いくる、これはマジ、大事。
たまに私服で戦ってたケースもある(南北戦争等)、もう気が狂う。
そうして見ると資料が一応存在する日本ってまだ列強なんだなって思える、え?終戦時の焚書で末期の資料が絶望的?知らねえなあ(アレだけは絶対許されんよ)
資料を焼くのはやめようね!辛くなったら神保町、歩こう!(戻ってこられるかは別)